2026-07-07 ・ 約5分で読めます
退職代行はボーナス前?後?賞与をもらってから辞める段取りと注意点
「どうせ辞めるなら、ボーナスをもらってからにしたい」——ごく自然な考えですし、後ろめたく思う必要もありません。賞与はこれまでの労働に対する対価だからです。
結論から言うと、ボーナスを受け取ってから退職代行で辞めることは可能です。ただし就業規則の「支給日在籍要件」と、申し入れのタイミングには注意が必要です。損をしない段取りを整理します。
大原則——「支給日に在籍していること」がほぼすべて
多くの会社の賞与規程には「支給日に在籍している者に支給する」という支給日在籍要件があります。逆に言えば、支給日を過ぎてから退職を申し入れれば、賞与を理由に返還を求められることは基本的にありません。すでに支払われた賞与は労働の対価であり、「辞めるなら返せ」という主張に法的根拠はないからです。
注意したいのは、支給日より前に退職の意思を伝えるケースです。法律上、退職予定を理由に賞与をゼロにすることは問題がありますが、賞与には「将来への期待」分の査定が含まれるという理屈で、減額が有効とされた裁判例も存在します。確実にもらいたいなら、申し入れは支給日の後にするのが安全です。
退職代行を使う場合の具体的な段取り
段取りはシンプルです。①賞与の支給日を就業規則や過去の振込日で確認する、②支給日までは普段どおり勤務する、③振込を確認したら退職代行に依頼し、実行日を設定する——これだけです。多くのサービスは事前に相談だけ済ませておき、実行日を後から指定する形に対応しています。「支給日の翌日に実行してほしい」という依頼は珍しくありません。
「もらってすぐ辞めるのは気まずい」と感じるかもしれませんが、支給された賞与はそれまで半年間の労働への対価です。この後の有給消化や退職日調整で会社側と話し合いが必要になりそうなら、交渉できる労働組合系を選んでおくとスムーズです。
ボーナスと引き換えに失いがちなものにも目を向ける
一方で、「ボーナスまであと4ヶ月」のような状況で、心身をすり減らしながら待つのが合理的かは冷静に考える必要があります。数十万円の賞与を待つ間に体調を崩して働けなくなれば、失うものの方が大きくなります。
また、賞与目前の退職引き止めで「今辞めたら賞与は出ない」と言われても、支給日後に辞める権利は変わりません。支給日在籍要件を満たしているのに支払われない場合は、未払い賃金と同様に請求の対象になります。その場合の請求は弁護士の領域です。
まとめ
ボーナスをもらってから辞めるのは正当な権利であり、段取りも「支給日の後に申し入れる」だけとシンプルです。実行日を指定できる退職代行を使えば、振込確認の翌日から出社せずに退職することもできます。
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